洲本市下内膳地区に、全国でも珍しいと言われるお盆の送り火行事「内膳の火踊り」があります。
今年(令和7年)も8月16日に執り行われました。
この地区ではかつて、お参りする参り墓と遺体を埋める埋め墓がある両墓制がありました。
埋め墓は三昧(さんま)と呼ばれる小高い丘で、火踊りはこの三昧で行われます。
日が沈み、暗くなりかけてきた頃から寺の住職がお経をあげ、丘の上に新仏のある戸主たちが肥え松に火を灯して控えます。
そして2mほどの縄に括り付けた松明(たいまつ)に火をつけ、丘の上で大きく振り回し始めます。
約10分余り振り回すと、松明を放り投げ、事前に刈って乾燥させていた刈草に燃え広がります。
伝統的な地域に伝わる仏事行事ですが、近年は島外から写真撮影に来られる方が増え、地元のケーブルテレビでも毎年欠かさず放映されていますよ。
